キャンプは自立の第一歩

文塾では、八ヶ岳八千穂高原での本格的な三泊四日のキャンプを実施しました。文塾の指導方針の一つに「体験の多様化」があります。これは簡単にいいますと小学生の頃に如何に多くの様々な体験をしてもらうか?これを目標としているということです。そして、キャンプは当塾の夏の目玉体験イヴェントです。それでは、たかがキャンプ・・・いったい何が重要なんでしょう?

文塾キャンプでは全部自分でやります。キャンプ場までは塾長がクルマで連れて行きますが、そこからはテント設営、自分の寝床の用意、火を焚いて夕食の準備等全部自分達で私の指導のもとに行います。この指導も決して生易しいものではなく、時には「自分でかんがえろ!」と檄が飛びます。こういった全ての仕事(経験)がその子のサバイバル能力に加えられていくのです。

ほとんどの体験・・例えば大型テントの設営等は皆で協力してやらないとうまくいきません。これは仲間とちゃんとコミュニケーションをとりながら一つの目的の為に一致協力して力を出し合う・・・というおとなになって不可欠な能力の開発にダイレクトに繋がる貴重な体験です。またこのキャンプは、塾長が以前勤めていた自由が丘の学習塾「自由学舎」との合同で行いました。彼らは総勢14名で、メンバーは小学1年生から大人まで様々な年齢です。この人達のだれかとお友達にならないと遊び時間の面白さは半分以下です。初対面の子や大人とどうやって仲間になるか・・・これは結構大きな問題でした。(実際は皆すぐにお友達でしたが(笑)。

知らない人とサッと遊び仲間になる・・・・なんでもないようなことですが、これは人間だけができる高度なコミュニケーション能力が必要なんです。今年の塾生は難なく初日にクリア―してしまいました。自然のまっただ中で仲間と様々な経験をする・・・昔は(都会育ちでなければ)だれでも日常的に経験していたことです・・・現代では全く貴重なことになってしまいました。養老孟司氏のいうところの空間感覚をはじめ、この経験は対人関係能力にまで関わる極めて重要なものです。原始からの遺伝的流れを持つ生き物としての人類に共通の対人関係に関わる大きな問題なのです。しかもこれは十歳前後に一番必要な経験であるといわれています。詳しく述べれば本の一冊や二冊だけでは足りない文明論にまでつながる広範な課題です。時代が病めば病むほど「自然に戻ろう」という声が高まるのも、人がすっかり忘れてしまい、微かに残った私たちの本能の叫びではないでしょうか?

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塾長 の紹介

1957年東京生まれ。1981年早稲田大学第二文学部卒業。 医学雑誌編集記者、技術系出版社を経て、1991年より学習塾「自由学舎」(東京都目黒区)の専任講師。2008年新聞記事を題材に作文をする塾「文塾」を立川市に開設。 小・中・高校・大学受験の指導だけでなく、不登校児の学習支援や野外活動指導員としての実績を持つ。
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