文塾の木陰から

文塾がお借りしているさんきゅうハウスの1階スペース「さんきゅうカフェ」は、月曜日と木曜日開店の軽食喫茶店である。
このお店がひけた夕刻5時半頃から、文塾は始まる(ことになっている)
月曜担当の店長のSさんは、ほんの3ヶ月程前までは、立川駅周辺のハンバーガーショップ等を定宿にされていた現役のホームレスだったひと。
お歳は70で、その穏やかな性格と苦労人らしい見識ある人柄に惹かれ、私もしばしばおはなしをさせて頂く。
こんな様々な長い経験を積んだ大人に、こどもたちを紹介して、お話をきく機会を持てたらいいのだけど・・と会うたびに思うのだが、なにせ今の中・高生はひどく忙しいのだ。みんな部活や学校の行事に追われ、来るのが半端なく遅い。そんなわけで残念ながら未だ夢は果たせていない。
 先週、いつものように授業の始まるちょっと前にカフェに入って、彼が淹れてくれたコーヒーを楽しみながら調べものをしていた。
ふと気づくと、妙に腕のあたりが痒い。テーブルの下に目を向けると、シマシマ模様のパジャマを着たやつらが3機、編隊飛行をたのしんでいる。
そういえば先週も、4箇所ほど爆撃にあった。
そこでSさんに「蚊取り線香あります?」と訊いてみたら
「ない。俺、蚊は気にしないの」 という素気ないご返事。
そりゃあ、やぶ蚊なんか気にしてたら、やってられないでしょうけどね・・・
つい、ことばを返すタイミングを逸してしまった。
やれやれ、次は電気蚊取りでも持ってくるか・・

塾長 の紹介

1957年東京生まれ。1981年早稲田大学第二文学部卒業。 医学雑誌編集記者、技術系出版社を経て、1991年より学習塾「自由学舎」(東京都目黒区)の専任講師。2008年新聞記事を題材に作文をする塾「文塾」を立川市に開設。 小・中・高校・大学受験の指導だけでなく、不登校児の学習支援や野外活動指導員としての実績を持つ。
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